冷え性を改善する漢方薬

漢方薬とは

天然の植物や鉱物に余計な手を加えずに薬として使う”生薬”を、何種類か混ぜ合わせて薬として使うものを漢方薬と言います。患者さんそれぞれの症状に合わせて生薬を選んで作り出しますが、その種類や分量、服用する時期や方法には決まりがあり、その決まりに沿って調合、処方されます。

 

当帰芍薬散

血を補いながら、水と血の巡りを良くすると言われています。当帰芍薬散は、虚弱体質による冷えに処方されます。虚弱体質には補う薬が必要です。低体温であったり、内臓が弱くて血や熱を作れないといった症状を改善していくのに効果があります。身体を温め、貧血症状を改善し、さらにはホルモンのバランス調整の効果もあります。

 

温経湯

身体をいたわりながら血流を良くするのに効果のある漢方薬です。虚弱体質による冷えにも効果的ですが、ホルモンバランスの異常による精神的ストレスによる冷えにも使われます。冷えとのぼせの両方の症状に効果を発揮します。温経湯は、麦門冬や甘草をはじめとする12の生薬から作られています。

 

大建中湯

身体の中心部である腰やお腹を温めて動きを良くする効果があります。冷えにより胃腸の働きが弱って、下痢や腹痛、お腹の張り、腰痛などの虚弱体質からくる冷えを改善していきます。人参・山椒・乾姜の3つの生薬からなり、身体を温める効果は確かな物です。食前や食間に服用し、徐々に冷えを解消していきます。

 

加味逍遥散

虚弱体質による冷えだけでなく、ホルモンバランスの異常によるイライラや不安などのストレスによる冷えに効果があります。手足の冷え、のぼせ、肩こりなどの他、心をのびやかにしてくれる効果もあり、不眠やイライラ等にも効果が期待できる漢方薬ですから、更年期障害や自律神経失調症などでも処方されます。

 

柴胡桂枝乾姜湯

この漢方薬は、心の緊張などによるストレスが原因で血や水の巡りが悪くなってしまった人に処方されることが多いです。心身の緊張をほぐす生薬、内臓を温めたり体を元気にしたりする生薬などから作られていて、更年期障害や自律神経失調症、不眠などにも有効です。一日の量を2〜3回に分け、食前又は食間に服用します。



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